





コーヒーツーリングという言葉があるくらい、バイク乗りにはコーヒー好きが多い印象ですが、中には自分でコーヒーを淹れたい人も多いはず。
STANLEY(スタンレー)のランチボックスなら、お気に入りのコーヒーセットをひとまとめにして気楽に持ち運べるのでとっても便利です。
板を置いてテーブルにしたりするカスタム性の高さも人気の1つですが、市販のカスタム品はかなり高価で、なかなか手が出しにくいのも事実。
この記事では、STANLEY『ランチボックス』をお洒落にするロール天板の簡単な作り方を中心に、様々な100均カスタムについて詳しく解説。
この記事を読めば、あなたのガレージライフを豊かにするヒントがきっと見つかります。
さあ、コーヒーの時間を持ち出そう!
建設業会社員|二級建築士|愛車XL883L
バイクガレージが大好きな趣味ブロガー。住宅&建設業界で30年の現役会社員。2015年に木造30坪ガレージハウスを建てたスポスタ乗り。「作り手×売り手×買い手」としての経験を活かし、全方位的な視点で「バイクと楽しむガレージライフ」を提案するブログ『メリーガレージ!』を運営中。
STANLEY『ランチボックス』の魅力は、クラシカルな雰囲気が漂う唯一無二のデザイン。長きにわたって愛好家が多いのも納得です。
ここでは、 STANLEY『ランチボックス』の特徴やおすすめの楽しみ方についてご紹介。購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
STANLEY『ランチボックス』は、ドーム型のフタを含めた高い収納力と、堅牢な作りでアウトドアシーンへ持ち出しやすいシンプルさが特徴です。
容量サイズは5.2Lと9.4Lの二種類を展開。レトロ感あふれるグリーンカラーが定番ですが、9.4Lサイズにはマットブラックもあります。
材質はスチール製の本体と合わせ、取っ手の握り部分はポリプロピレンというプラスチック製で、取っ手と本体を繋ぐ金具はステンレス製です。
名称はランチボックスですが、使い方は自由です。
STANLEY『ランチボックス9.4L』には、コーヒーミルやドリップポット、マグカップ、OD缶やアルコールバーナーなど、1~2人分のコーヒーキットが簡単に収納できます。
180度開くフタによって中身が取り出しやすく、フタ裏にはホールド性の高いブラケットと取り外し可能なストッパーが付いて、飲料ボトルや、ロール天板を丸めて固定するのに便利です。
収納力の高いシンプルなデザインは、コーヒーツーリングとの相性が抜群。コンパクトに持ち出しやすい機動性の良さで、とっても気軽にアウトドアシーンでコーヒーを楽しめます。
保冷・保温機能はないので、長時間の保存にはご注意。
STANLEY『ランチボックス9.4L』は、ガレージで飲むコーヒーセットとしても存在感バツグン。いつものコーヒーにひと手間かけることで、愛車を眺めながらの特別なガレージ珈琲が楽しめます。
アウトドアな環境とは異なり、ガレージなら電源コンセントを確保しやすいので、電気コンロや電気ケトルが使えてお湯を沸かす時短も図れます。
僕らのガレージライフを盛り上げてくれるコーヒーアイテム。ちょっとずつ、慎重に自分好みの商品を買い揃えていくのも楽しみの1つです。
DIYカスタムで自分だけのガレージ珈琲を楽しみましょう。
ガレージで楽しむコーヒー道具については、こちらの記事も参考にしてください。
STANLEY『ランチボックス9.4L』を対象としたカスタム関連の商品をいくつか見かけます。とってもお洒落ですが、どれもかなり高額なのが難点。
この章では、カスタム商品の中で最も魅力的な、ロールトップの作り方を解説。100均のスノコで超簡単に作れるので、ぜひ参考にしてください。
まず用意するのは、ダイソーやセリアで売っている1つ100円(税抜)のスノコ。サイズはいろいろありますが、縦35cm、横28cmが最低ラインです。
他には板をロール式に連結するために用いる、幅25ミリのPPテープなど。材料と工具はすべてダイソーやセリアで購入できます。
ロール天板の材料として用があるのは、スノコじゃなくてスノコに使われている木板。まずはスノコをバラバラに分解する必要があります。
オモテ面から押さえつけて、裏当ての木材から板材を剥がすように、一枚一枚丁寧に分解。思ってるよりも弱い力で簡単に剥がれます。
スノコには表面に見えない「隠しクギ」が使われているので、分解したあとはすぐにこの隠しクギを抜いておくことで、無用な怪我を防げます。
先端の細いラジオペンチで、まるで毛抜きのように簡単に抜き取れます。念のため、使わない木材の方もすべて取り除いておきましょう。
セリアで購入した長さ35cmのスノコなら、半分の17.5cmに印しを付けて真っ二つ切ります。5枚構成のスノコ板が、10枚になるという意味です。
実際はノコギリ刃の厚み分で、1枚の長さは17cmぐらいになっちゃいますが、ギリ問題ありません。不揃い感のある100均クオリティーもまた一興。
この時点ではまだ、板の表面がボンドの跡でデコボコしています。これをカワスキ(硬いヘラ)である程度は削ぎ落しておきましょう。
紙ヤスリで磨くという手もありますが、デコボコはそれぞれの板で部分的なので、カワスキの方が圧倒的に早くて簡単に取り除くことができます。
ここで一度、STANLEY『ランチボックス9.4L』のフタ裏の縁に、ストッパーをオープンにした状態で、作った木板10枚を並べていきます。
ストッパーが当たる部分だけをノコギリでカットしたら、試しにマスキングテープで連結して、もう一度フタ裏に置いて出来栄えを確認しましょう。
ロール天板は素手で触る場面が多いので、ささくれやザラザラした箇所をヤスリで除去します。塗装の下地処理も兼ねて、注意深く進めましょう。
この時、小口(こぐち)と呼ばれる木材の厚み部分(断面部分)にも、しっかりとヤスリをかけてツルツルにしていくのがポイントです。
僕は「VINTAGE WAX エボニーブラック」を好んでよく使います。塗装はバラバラの木板の時点で行い、それぞれ4面の小口から塗っていくのがコツ。
塗料は100円ショップで売られている商品でもまったく問題なし。実際に僕も二作目では、ダイソーで購入した水性ニスのメープルを使いました。
塗装が乾いたら、もう一度マスキングテープで連結してフタ裏の縁に置いてみましょう。木板の並び順に間違いがなければ、いよいよ連結です。
木板の連結にはPPテープを用いて、タッカーですべての板へ固定します。タッカーの針が長すぎると、表面側に飛び出ちゃうので注意しましょう。
これでロールトップの完成。100均グッズだけを使ってオリジナルなロール式の天板を作るのにかかった時間は、約1時間。簡単すぎです。
くるくると丸めて100均のゴムバンドで止めれば、フタ裏のブラケットで固定できるスペースにぴったりと収納できるので、持ち運びにも超便利。
さあ、コーヒーの時間を持ち出そう!
ここからは、STANLEY『ランチボックス9.4L』をもっと快適にするためにやっておきたい、100均カスタムの様々なアイディアをご紹介します。
ミニ磁石を用いたロール天板のさらなるカスタム化や水平調整材、見た目のおしゃれ感をアップさせる手法など、ぜひ参考にしてみてください。
ロール天板の裏側に、ランチボックスのフタ裏の縁に当たる位置で磁石を埋め込めれば、カチッと安定感よく、テーブルのズレ防止に有効です。
スノコを分解して作るロール天板では、サイズ的に真っ二つにカットするしか選択肢がなかったので、別の材料を使って作ってみました。
セリアで木製角材2P(幅3.8×長45×厚0.7cm)を3つ購入。2枚入りなので全部で6枚です。この時点でスノコ1つの場合よりお値段3倍。
この内、5枚をそれぞれ両端から18cmずつカットして、ロール天板用の板を10コ作ります。余った木製角材1枚は自由にしてください。
ダイソーで売っている「超強力マグネットミニ」は直径5.5ミリ、厚さ3ミリで8個入りです。当たり前のようにこれも100円(税抜)でありがたい。
ランチボックスのフタ裏の縁に乗る程度の接地面積であっても、強力な磁力で安定感よく固定できます。左右2個ずつ、計4個だけ使います。
ロール天板に用いる木板のウラ側に、木工用ドリル5.5ミリを使って、ダイソーの超強力マグネットミニが入る分だけの窪みを作ります。
インパクトドライバーを使うとパワーがあり過ぎるので、手回しでゆっくり穴を掘るのがおすすめ。割と簡単に窪みを掘ることができます。
直径5.5ミリのマグネットを、5.5ミリで開けた穴に入れるのはちょっと窮屈ですが、カワスキの柄の後ろ部分やトンカチを使って叩きこみます。
どうしてもキツイ場合は、窪みの径を6.0ミリに変えてあげると簡単に入りますが、緩くてマグネットが落ちないよう、ダイソーなどで売っている瞬間強力接着剤で固定しましょう。
幅3.8cmの木板を10枚つなげることで、両端に隙間のないロール天板が完成。長さは18cmと少し余裕があるので、ゆとりある乗せ方が可能です。
また、板厚はスノコを分解した時の木板よりも厚い0.7cmなので、ダイソーの超強力マグネットミニを埋め込む余裕もあって安定感バツグン。
その他の作業はスノコ分解バージョンと一緒です。
STANLEY『ランチボックス9.4L』のフタを開けて、フタ裏の縁へ乗せるようにロール天板を設置すると、実はテーブル面に少し傾斜がつきます。
これを解消してテーブルを水平にするためには、木材の余った端材で高さ調整の下敷きを作り、ランチボックスの底面に取り付けるのがおすすめ。
スノコをばらした時に使わなかった方の木材の中から、長さ9cmで2本カットし、ダイソーの超強力マグネットミニが入る窪みを掘ります。
ダイソーの超強力マグネットミニをそれぞれはめ込み、溢れ出た接着剤をきれいに拭き取ってしまえば、マグネットによる脱着式の下敷きが完成。
※木工ドリルで窪みを作る を参照。
何回やっても木材からマグネットが剥がれ落ちちゃうという場合には、いっそのことお洒落なマスキングテープでぐるっと巻いちゃうのも手です。
超強力マグネットミニは8個入りなので、ロール天板のズレ止めに4個、今回の水平調整材に4個で、ちょうど使いきれるのもポイント。
STANLEY『ランチボックス9.4L』の愛用者の中には、取っ手やバックル部分にお洒落なレザーカスタムを施しているのをよく見かけます。
めっちゃカッコいいですが、本物のレザー製品はとっても高価なので、なんとか雰囲気だけでも100均で代用できないか模索してみました。
ダイソーやセリアで見かけるアウトドア「レザー調フック」は、キャンプ用のハンガーフックとして売られています。100円(税抜)で二個入り。
もちろん本物のレザーではなく「レザー調の何か」です。しかしこの色合いや風合いは、なかなか捨てがたい雰囲気があるんです。
アウトドア「レザー調フック」のフック部分は、プラスチック製です。このフック部分は使わないので、壊して取り外しちゃいましょう。
力任せにペンチで押し潰しても良いですが、ノコギリでも簡単に切れ目が入ります。一か所で切断できれば、あとはポキポキ折って分解できます。
アウトドア「レザー調フック」からフック部分を分解して取り出した「レザー調の何か」は、ランチボックスのバックル幅に驚くほどぴったり。
一度ボタンをはずして、バックルの裏側を通してからボタンを止め直せば、ランチボックスのバックルレザー調カスタムの完成です。
STANLEY『ランチボックス9.4L』を実際にアウトドアシーンへと持ち出すと、箱の中で道具が動いてガタガタとぶつかる音が聞こえてきます。
これを緩衝するためのカスタムグッズも売られていますが、高級な作りで間仕切り付き。もちろん高価で手が出ないので、これも100均で代用。
ダイソーで売っている組立式のフェルト収納なら、長さ28cm、奥行15cm、高さ10cmで、STANLEY『ランチボックス』にシンデレラフィットします。
カラーはグレーとブラックの二色。若干、100均クオリティーの感は否めず、個体差によっては自立しない物を掴まされたりもしますが、ボックスの中で使うのでまったく問題なし。
組み立ては至って簡単で、折り目に沿って直感的に立ち上げて、ホックボタンで固定するだけで完成です。説明書なんてありませんが心配無用。
STANLEY『ランチボックス』の中に入れ、中心部にある出っ張った金具の下へ入れ込み、フェルト収納の底面を四隅で押さえ付けるように設置。
たったこれだけの予算と手間で、大切なコーヒーアイテムが傷つくのを防ぐことができるので、ぜひやっておきたい簡単カスタムです。
さあ、コーヒーの時間を持ち出そう!
STANLEY『ランチボックス9.4L』には、使う人の思うがままに、誰でも自由自在なカスタムを楽める拡張性の高さという魅力があります。
特にコーヒーギアに特化した使い方は、コーヒーツーリングへの持ち出しやすさや、愛車を眺めながら嗜むガレージ珈琲との相性が抜群。
STANLEYの『ランチボックス』はコーヒー好きなライダーにおすすめです。100均カスタムを合わせてバイクライフをもっと満喫しませんか。
さあ、コーヒーの時間を持ち出そう!
それではまた!
楽しいガレージライフを♪
To Be Continued