インスタやYouTubeで超カッコいいバイクガレージを見かけると、同じバイク乗りとしてあんな素敵なガレージライフが送れたらどんなに幸せかと憧れちゃいます。
でも、バイクと楽しむガレージライフなんて夢のまた夢…なんて、あきらめるのはまだ早い!
今はまだお金をかけたスゴいガレージが無理だとしても、とりあえず愛車を雨風から守ることが出来て、バイクを愛でる時間を楽しめたらそれだけで十分!という人も多いはず。
そもそも現状の生活から乖離した多額の予算で大きなガレージを建てたとしても、バイクを楽しむ余裕がなくなってしまっては本末転倒です。
だからこそ、自分のライフスタイルに見合ったバイクガレージを選ぶことが大切!
その中でもまず、バイクガレージに何を求めるか?ってとても重要なスタートラインです。
最低限の保管庫なのか、ちょっとしたメンテやカスタムもしたいのか、お気に入りのチェアに腰かけて愛車を眺めながら一杯やりたいのか。
多種多様なバイクガレージの選択肢と、予算も考慮したバイクガレージへのアプローチはまさに千差万別ですよね!?
ということで、
今回のトピックは3つ!
- バイクガレージに何を求める?
- バイクガレージ4つの選択肢について
- 予算別バイクガレージへのアプローチ
について詳しく解説していきます!
この記事を読むことで、自分が手に入れたいバイクガレージの相場がいくらか、あるいは今準備できる予算から希望に近いバイクガレージはどれか、などの各種スタイルを模索することが出来ます!
バイクを大切に保管したいライダーは是非、ガレージ選びの参考にして下さい。
建設業会社員|二級建築士|愛車XL883L
バイクガレージが大好きな趣味ブロガー。住宅&建設業界で30年の現役会社員。2015年に木造30坪ガレージハウスを建てたスポスタ乗り。「作り手×売り手×買い手」としての経験を活かし、全方位的な視点で「バイクと楽しむガレージライフ」を提案するブログ『メリーガレージ!』を運営中。
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まず初めに、なぜバイクガレージが欲しいと思うのか考えてみるべき!
バイクガレージに何を求める!?
もし仮に、絶対にバイクが盗まれない環境下であったとして、バイクカバーをかけるだけのバイク駐車で満足できます!?
それだけじゃ何か満たされない、はい、それがバイク乗りですね。
ライダーならみんなバイクガレージが欲しいと願うもの。
では、バイクガレージがあれば何ができるのか?
人それぞれ思いがあると思うので、一度文字にして並べてみると良いです。
- そもそもバイクの駐車スペースとして
- 雨風や埃から愛車を守ることが出来る
- 盗難されるリスクを減らすことが出来る
- 雨の日もバイクを弄ることができる
- お気に入りの空間に出来る
- メンテやカスタムに没頭できる
- 整備ツールや工具が収納できる
- 巣ごもり感を満喫できる
- 趣味スペースとしても活用できる
- 仲間とワイワイ集まることができる
- 家族のコミュニケーションが図れる
- etc
バイクガレージがあれば満たされることを羅列したら、その中で特に自分が思う「バイクガレージに求めること」というのが見えてきます。
それを絶対的な基準としてバイクガレージの検討を進めるのがブレないコツ!
なお、念のためバイクガレージを造ることのデメリットも挙げておきます。
- 場所を取る
- お金がかかる
バイクを持った瞬間から場所を取るのは百も承知、ガレージづくりにお金がかかるのは仕方がない、でも、失敗しないバイクガレージ選びはライフスタイルと予算に見合っていることが重要です。
①バイクガレージに求めること ②ライフスタイル ③予算は、ガレージづくりに必要な3大要素!
バイクガレージの検討で知っておきたい4つの形とそれぞれの特徴!
バイクガレージ4つの選択肢について
バイクガレージには主に4つの形状があるので、それぞれの特徴や予算の目安について知っておくと、詳細な検討がよりスムーズになります!
①簡易型バイクガレージ
予算目安:2万円~10万円台
簡易型バイクガレージはさらに、バイクカバーの効率的な代替に特化した「シェルター式」と、小物の収納力も期待できる「テント式」があります。
どちらもネットで素早く購入ができる商品も多く、自分で簡単に組み立てることが可能。
取り急ぎ大切なバイクを大事に保管したいという人には、絶対に外せない選択肢です。
【メリット】
- 比較的コストが低くリーズナブル
- 自分で組立・設置が簡単にできる
- ネットで購入できる
- 手っ取り早くバイクを保管できる
【デメリット】
- 耐用年数はそんなに長くない
- 防犯性に過度な期待は出来ない
- 自己責任で組み立てる必要がある
★簡易型バイクガレージについては「【簡易型】組立簡単なバイクガレージでおすすめの価格帯と寸法!」の記事で詳しく解説!
②物置型バイクガレージ
予算目安:30万円~80万円台
物置型バイクガレージにはさらに、土間と基礎コンクリートが必要な「土間タイプ」と、整地して設置するだけの「床タイプ」があります。
同じ大きさ・同じ仕様であれば、土間タイプの方が床部材が無い分、商品としての価格は低く、地面に段差が出来ないのでバイクの取り回しが楽。
しかしそれ以上に施工費が跳ね上がり、また建築確認申請や固定資産税の対象となったりもするので注意が必要です。
出入口の段差を解消できれば、トータル的なコスパは床タイプの方が良いかも知れません。
【メリット】
- 簡易型よりも防犯性が高い
- 敷地の空いてるスペースを有効活用
- 収納力をカスタマイズできる
- 自分で組み立ててコストダウンが図れる
【デメリット】
- 簡易型よりもかなり高価格な商品
- 専門業者に依頼する施工費は高額
- 土間タイプは固定資産税の対象
★物置型ガレージについては「【物置型】カスタムを楽しむプレハブ式バイクガレージの選び方!」の記事で詳しく解説!
③独立型バイクガレージ
予算目安;80万円~500万円台
独立型バイクガレージとは、敷地内に住宅部分とは別に建てるガレージ小屋のことを指す表現で、古くから離れや納屋とも呼ばれる形です。
木造や鉄骨造による増築が主流でしたが、最近ではデザイン性の高い規格型ユニットとして商品展開する専門業者も多く、ガレージ小屋の選択肢はますます楽しい広がりを見せてくれるところ。
一方でその形態は多岐にわたり、手に入れたいバイクガレージの大きさや仕様によって、かかる費用はまさにピンキリ!
一般にバイクガレージと言えば「ガレージ小屋」というイメージも強く、一からDIYで造り込む人も多くいるほど奥が深い世界観も魅力。
【メリット】
- 物置型のメリットを超越
- 住居分離のバイクライフが楽しめる
【デメリット】
- 住宅とは別に敷地に余裕が必要
- おおむね高額となる予算が必要
- 住宅本体(母屋)との整合性が難しい
- 慎重な検討と長めの工期が必要
★別棟型ガレージについては【独立型】離れにバイクガレージ小屋を作るメリットとデメリットの記事で詳しく解説!
④住宅型バイクガレージ
予算目安:300万円〜1000万円以上
住宅型バイクガレージとは、ビルトインガレージやインナーガレージとも呼ばれる、ガレージハウスの総称を表しています。
取り入れる主なタイミングとしては、新築の注文住宅や、中古物件のリノベーション、住まいながらのリフォームなど。
新築ならバイクガレージ以外の住居区分も予算に大きく関わるし、リノベーション等もガレージに特化するかそうでないかによって、資金計画が大きく異なってきます。
また、ガレージ小屋を建てるほど敷地に余裕が無い場合、あるいは住居とは別に予算を確保するのが難しい場合にも有用なバイクガレージの形態です。
【メリット】
- 生活動線上でバイクライフが楽しめる
- 個室性と開放性の両立が図れる
- 家族で使えるスペースとしても有益
- DIYありきで建築コストを下げられる
【デメリット】
- 1階部分の住居面積が減る
- 間取りや動線で失敗しやすい
- 住居部分にエンジン音が響く
- こだわれば際限なく費用がかかる
- 長期戦の打合せや工期となる
★住宅型ガレージについては「【住宅型】バイク用ビルトインガレージで失敗しない8つのコツ!」の記事で詳しく解説!
予算別で検討!バイクガレージを手に入れるための参考リスト!
予算別バイクガレージへのアプローチ
バイクと過ごすガレージライフを今年こそ手に入れたい!と願うライダーのために、予算別に厳選したおすすめバイクガレージをピックアップ!
~2万円台 簡易型(テント式)
リーズナブル&簡単にガレージを実現!
フィットネスやバイクの周辺アイテムをリリースするクレエの組立式バイクガレージ。
工具不要で簡単な設置は当然のことながら、テント内部にはランタンフックやメッシュポケットなど装備も充実!
サイズ感にもこだわり、幅115cm、奥行き215cm、室内高さも175cmと広々空間なので、バイクの保管庫としてはもちろん、まるでキャンプの様なガレージライフを味わえます。
~3万円台 簡易型(シェルター式)
従来のバイクカバーに代わる優れもの!
ドッペルギャンガーの「バイクシェルター3」なら、アコーディオン状のフレームを引っ張り出すだけで車体に触れずに簡単に格納が可能!
バイク用品の一流ブランドだけあって品質は丈夫ですが、それでも直射日光や雨風に晒されてどうしてもカバー部分は経年劣化による傷みが心配。
でも、カバーだけの販売にも対応しているので、交換して長く使えるのが嬉しいポイントです。
外寸で幅105×奥行281×高さ155cmと、大型バイクも視野に入る安心の大きさ!
(内寸は-4.6cm)
~10万円台 簡易型(テント式)
ベースキャンプを味わえるバイクガレージ!
ただバイクを格納するだけに留まらず、ガレージライフな気分を爆上げしてくれる外観と、巣ごもり感を満喫させてくれる室内空間が魅力のデイトナ製バイクガレージ。
肉厚パイプと強固なフレーム連結で強風にも強い頑丈な仕様が特徴で、縫い目にはシームテープ処理で雨漏れの心配もなく、小窓とベンチレーションで湿気対策もバッチリ!
開口寸法も幅120×高さ170cmと余裕たっぷりですが、さらに外寸の幅170×奥行260×高さ220cmから、広々な室内空間を実現しています。
~30万円台 物置型(土間タイプ)
がっちり設置の本格バイクピット!
物置タイプの選択肢からは外すことの出来ない、頑丈な造りで超有名なイナバ物置のバイクガレージ。
スチールプレハブだからこそ実現可能な室内高さや積雪強度、さらにシャッターとは別に施錠ができる盗難防止バーや、車輪と繋ぐワイヤロックバーなど、防犯性の高さも秀逸です!
収納面でのカスタマイズ性も良く、長期に渡って愛用できる、バイクガレージとしての最適解の1つ。
なお、土間タイプは商品の性質上、工事費込み・エリア限定・要事前調査となっている場合が多いので、詳細は各販売サイトでご確認下さい。
~40万円台 物置型(床タイプ)
シンプルさが美麗なバイクガレージ!
物置として通常の使い方でも間違いないですが、せっかくこんなにデザイン性が高いんだったら、ぜひともバイクを格納したくなりますね。
オーストラリア生まれの「ユーロ物置®」は、日本ではもちろん、世界各国で人気の物置小屋です。
大きさの割にリーズナブルなのも特徴。
YouTubeで組立動画がいくつかアップされているので、DIYが得意な人は自分で組み立ててみるのもお勧めです!
~50万円台 物置型(床タイプ)
ただの物置じゃないバツグンの存在感!
オリーブカラーと片流れ屋根が印象的なガーデナップのメタルシェッドシリーズは、観音開きのドアで独特のブリティッシュ感を醸し出す、とってもお洒落なバイクガレージです。
独自設計の高性能メタルは、プラスチック製品とは比べものにならない耐久性・安全性・防火性を備えており、メンテナンスフリーという点も魅力!
カラーリングと形状がバイクの種類を選びそうですが、意外にもアメリカンやモトクロスでもカッコ良く映えちゃう、ライダーを選ばない、使い勝手の良いバイクガレージです。
~60万円台 別棟型(ユニット式)
スタイリッシュなワークスガレージ!
お家の様に突き出した45センチの軒先と、切妻屋根の妻側に配置された観音開きの出入口、まるでバイクガレージに必要なカッコ良さを凝縮して出来たようなスタイル!
バイクガレージとして理想的なグリーンベルのカタチは、2台収納にもぴったりのサイズで展開され、さらに床材を追加して小部屋や工房、ショップとしても活躍しそうな拡張性も魅力的です。
沢山の可能性を秘めた、ガレージライフが楽しくなりそうなバイクガレージですね!
~80万円台 物置型(床タイプ)
スクウェアなデザインが決め手のバイクガレージ
ダイナオガレージの代名詞「ホビーガレージ」なら「如何にも物置」感を一蹴しちゃう、とっておきの空間を味わえます。
バイク乗りなら誰もが惹かれる秀逸なデザインが魅力のバイクガレージ。
5つのカラーリングから選べるガルバリウム鋼板の外壁や、窓(W40×H37cm)が一か所、アルミシャッター、白黒の床タイル、換気口まで標準装備というとっても有難い仕様です。
さらにスペシャルオプションPLANもリーズナブルに展開され、電動アルミシャッターや電気設備 (スイッチ、コンセント、LED灯)、窓やドアの追加、壁・天井の断熱材といった、至れり尽くせり!
100~200万円台 独立型(ユニット式)
バイクガレージの理想郷!
唯一無二のターンテーブル搭載で超有名な、TTファクトリーの妥協なき本格派バイクガレージ!
小柄な女性に限らず、男だって大型バイクの取り回しは正直キツイし、倒したら大変というプレッシャーもありますが、ターンテーブルなら超ラク!
前向きに入庫しても簡単に180°方向転換できるので、出庫する時も安全に前向きで出発できます。
住宅工務店としてのノウハウを活かしたお洒落な外観と雰囲気たっぷりな室内は、趣味部屋としてはもちろん、バイク仲間が集まる秘密基地としてもワクワクしますね!
200~300万円台 独立型(木造増築)
ガレージの規模次第では木造がお得!
バイクガレージ小屋の規模が一定の大きさを超えると、物置型や別棟型におけるユニット式では特注サイズ扱いとなり、600万円~800万円代と割高になる傾向に。
普及価格帯の規格サイズを超えたバイクガレージを希望するなら、コスパが良いのは木造在来工法によるフリープランです。
たとえば1~2坪くらいなら規格ユニット式の方が安く済みますが、4坪(13.2㎡)以上のガレージ小屋を希望するのであれば、スケールメリットが利いて坪単価も下がります。
大手ハウスメーカーでは新築住宅に付随しないと対応してくれない可能性があるので、地元工務店からのパートナー選びが中心となるでしょう。
※想定価格は規模や仕様によって変わります。
200万円~ 住宅型(リノベーション)
持ち家ライダーの有益な選択肢!
たとえば1階の使っていない和室などを解体して、ビルトインのバイクガレージにリノベーションするという方法があります。
既存部分の解体費、ガレージの構築費、アプローチなどの外構費が主な内訳で、さらにシャッターが30万円~50万円を見込んだ範囲が大よその予算。
離れでガレージ小屋を建てる余裕が敷地に無い場合はもちろん、中古物件を購入してまだ住む前のパターンにもお勧め!
使用頻度の低い部屋があって、かつ道路からガレージまでの動線確保が比較的容易ならば、一考の価値ありです。
※想定価格は規模や仕様によって変わります。
- 現状の間取りや動線からガレージプランの検討に目ぼしを付けやすい
- バイクガレージに特化した範囲なら比較的低コストで実現できる
- 間取りプランの選択肢が限られ、現状の生活動線にそぐわない場合もある
- 物件の状態によっては工事に関連する部分の修繕費用がかさむこともある
1000万円~ 住宅型(新築)
バイクと住まいを同時に検討できる唯一の手法!
家を建てる予定があるのなら、バイクを格納できるビルトインガレージも絶対に選択肢に加えておくべきです!
ビルトインのバイクガレージなら防犯性も高く、家を出ることなく愛車のスペースと行き来が可能。
また、バイクを保管するだけでなく多目的に利用できる空間とすることで、趣味のスペースとしても家族が集うコミュニケーションの場としても存分に満喫できます。
ただし1階の住居スペースを取ってしまうので、水回りを含めた住宅全体の間取りプランの検討は悩ましいところ。
- 住まいの生活動線を吟味したガレージ計画を検討できる
- 最新の法令に基づき施工されるので、耐震性や省エネ性能への安心感が高い
- 選択肢が豊富に見えて何かと制限も多く、プラン決定までに時間がかかる
- 土地代や住居部分の費用も合わせて高額となってしまう
ハウスメーカーという選択肢
ビルトインのインナーガレージで新築のガレージハウスをお考えなら、生活動線のプランニングも踏まえ、プロに意見を求めることは必須!
特に近年は、大手ハウスメーカーもガレージハウスを力強く展開しているので、豊富な実績とアイディアから魅力的なプランが手に入るでしょう。
ただし、ガレージハウスが得意な大手ハウスメーカーは限られています。憧れのガレージライフを新築で叶えたい人は、以下の記事もご参考に!
まとめ.今年こそバイクのある憧れのガレージライフを手に入れよう!
バイクガレージは、予算とライフスタイルに見合ったカタチを選ぶことが重要です!
必ずしも「大は小を兼ねる」とはならないのが、バイクガレージの難しいところ。
無理のある予算で大きなガレージを建てても、生活が苦しくなってしまえば、そもそもバイクを楽しむ余裕もなくなることが懸念されます。
ということで、この記事では以下のポイントについて解説してきました。
- バイクガレージに何を求めるか?
- バイクガレージ4つの選択肢を吟味
- 予算別バイクガレージの検討
憧れのバイクガレージは順序良く検討して、今年こそ自分だけのガレージライフを実現しよう!
それではまた!
楽しいガレージライフを♪
Fin